オリーブオイルはあくまで調味料なので、素材との調和を考えることがポイントです。一般的な家庭ではオリーブオイルを何本も色々な種類を揃えている家庭は少ないと思いますので、オールマイティに使える万能なオイルもしくは好みのオイルを一本おいておくのが良いかと思いますが、一歩先に進む場合どんな料理に使うかに合わせてオイルを使い分けると料理の幅が広がり、より料理を楽しむことができます。
14種類から選べるオレウムヴィリデベリッチ
オレウムヴィリデベリッチのシリーズは全14種類生産されており、その年によって日本に輸入されるオイルの種類は異なるのですが、Naturierでは4種類のオイルを取り扱っています。現在取り扱いのあるオイルは、Buza、Ascolana tenela、Istarska Bjelica、Selekcija belicの4種類です。Selekcija belicは複数のオリーブの品種をブレンドしており、その他3つは単一の品種のオリーブのみを搾ったオリーブオイルとなっています。
オリーブオイルはその実を絞ってオイルを抽出する為、実の品種や栽培地域などの影響を大きく受けます。もちろんどのような環境でオリーブオイルが製造されたかという製造方法も大きなポイントではあります。オリーブオイルの特徴を理解して、料理を楽しむとより料理を楽しむことができるでしょう。
イストラ半島に位置するクロアチアのオリーブオイル
今回紹介するのはオレウムヴィリデベリッチシリーズのブジャ。OleaBB農園で栽培されるBuza品種でつくったエクストラバージンオリーブオイルです。オリーブオイルと聞くとイメージするのがイタリアやスペインではないでしょうか。Olea BB農園はイストラ半島のクロアチアでオリーブ栽培を行っている農園です。実は、クロアチアのオリーブオイルはFLOS OLEIで2016年から連続でベストファームにクロアチアが選ばれている程に品質の高いオリーブオイルを生産している地域なのです。
オレウムヴィリデベリッチシリーズのブジャの受賞歴
数あるオリーブオイルの中から何を選んだら良いかは、なかなか難しいですよね。そんな時に一つの選択の判断の理由になるのがコンテストでの受賞歴です。以下ブジャの受賞歴を紹介します。
- OLIVE JAPAN 2015/2016/2017/2018 国際エクストラバージンオリーブオイルコンテスト金賞受賞
- 世界TOP15 The Emerging Olive Oil Mill(L'extravitgine guide 2009)
- 世界TOP20 The Best Extra Virgin Olive Oil Monovarietal-Intense Fruity(Flos Olei 2012)
- Flos Olei 2021 96点
日本に輸入されるのはわずか、希少なオリーブオイル ブジャ
イストラ半島はベストオリーブオイル産地であり、更にブジャは数々のコンテストで受賞しています。しかし、日本ではあまりクロアチアのオリーブオイルを目にする機会は少ないですよね。
それは、OleaBBを始めとするクロアチアのオリーブ生産者は小規模生産者が多く、大規模生産を行っている他国とは比べ物にならないほど少ない生産量しかオイルを生産することが出来ないからです。その生産量は年間4000トン(2013/14年,IOC)ほどです。 スペインの153万トン、イタリアの45万トンと比べるとその差は歴然。
オリーブオイル自体は健康志向の高まりなどを背景に、地中海食が注目を浴びてきており、世界的に需要が増加してきています。
つまり、ベストファームに選ばれるイストラ半島のクロアチアで栽培され、更にブジャは数々の受賞をするオリーブオイルであるものの、生産量が多くなく日本に輸入されるオイルはわずかしかないのです。
ブジャの料理とのペアリング
前置きが長くなりましたが、そんな希少なブジャのオススメの料理とのペアリングをお教えします。
まずは、ブジャの特徴は「強いフルーティーな味わい」と、「オリーブの実・芳香なハーブ・アーティチョーク・りんご」のようなフレッシュな香りです。そして、辛味や渋みはほどほどなので、オリーブ特有の苦味や辛味が苦手な人にも手にとってもらいやすいものです。
フルーティーな味わいが強いのでサラダ等の野菜にも相性は良く、また、フレッシュな香りから魚の臭みを消し、フレッシュさを加えてくれるので焼き魚にも生魚にも相性は抜群です。
- 刺し身/カルパッチョ
- グリルした季節の野菜
- マッシュルームや魚介類のリゾット
- ルッコラのサラダ
最後に
これまでオリーブオイルをスーパーなどで購入できるクオリティのものしか使ったことがなかった人からすると、ブジャのフルーティーさとフレッシュさはかなり衝撃的に感じると思います。え、これオリーブオイル?と思うほどの衝撃なので、オリーブオイル初心者の人にプレゼントするには適していると思います。
フルーティーさは火を入れてしまうとその特徴が消えやすいので、料理を盛り付けてから最後に回しかけるように使って下さい。
ちなみに、私は辛味苦味はほどほどでフレッシュさの強いオリーブオイルが好きなので何にでもブジャを掛けて食べています。例えば、納豆やカレーにもブジャを掛けて食べてます。