オリーブオイルはオリーブの木の実から抽出されたオレイン酸を多く含む植物油で、紀元前8千年紀から主に地中海沿岸で栽培されています。国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations、FAO)によると、オリーブオイルの主要な生産国は次の国です。 データはFAOの発表したデータを1993-2014をWorldAtrasが加工したデータを掲載しています。
出典:Olive Oil Production By Country
1位 スペイン 1,059,194トン
スペインは、FAOSTATのデータによると、1994年から2013年にかけて平均1,059,194トンのオリーブオイルを生産しており世界最大のオリーブオイル生産国となっています。スペインの気候と地理がオリーブオイルの栽培に有効に働いていることが由来しています。スペインのオリーブオイル生産の大部分は総生産量の約75%をアンダルシア州にて生産されています。この地域で生産されるオリーブオイルの品種には、ピクード、オヒブランカ、レチン、ヴェルディアル、ピクアルなどが有名です。スペインで2番目のオリーブオイル生産地域は、国の総生産量の約14%を占めるカスティーリャ・ラ・マンチャ州です。
2位 イタリア 555,574トン
オリーブオイルといえばイタリアを思い浮かべる人が多いかと思いますがイタリアは、1993年から2014年までの平均生産量が555,574トンであり、世界で2番目に大きなオリーブオイルの生産量の国となっています。イタリアのオリーブオイル生産の80%は、プーリア、シチリア、バジリカータ、サルデーニャ、カラブリアなどの南部地域に集中しています。これらの地域の気温は暖かく、オリーブオイルの栽培に適しています。
3位 ギリシャ 344,615トン
2013年にはギリシャは世界のオリーブオイル生産の11%を占めています。 FAOSTATのデータによると、ギリシャは1993年から2014年にかけて平均344,615トンのオリーブオイルを生産する3番めの大きなオリーブオイル生産国となっています。ギリシャでは、国内の耕作地全体の約60%がオリーブの栽培に使用されています。ギリシャのペロポネソス地方は、国内で最も大きなオリーブの生産地帯です。国内には2,800以上のオリーブオイル工場があり、オリーブからオリーブオイルを抽出しています。ギリシャで生産されたオリーブオイルの約半分は輸出され、残りの量は主に料理のために地元で使用されています。
世界の上位三カ国をご紹介致しましたが、計測/報告する期間等によって若干の変化は発生するようです。以下は、上位3カ国以外の上位10カ国の平均生産量をテーブル化したデータです。
ランク | 国 | 平均トン数 1993-2014 (Source: FAOSTAT) |
---|---|---|
1 | スペイン | 1,059,194 |
2 |
イタリア |
557,574 |
3 | ギリシャ | 344,615 |
4 | チュニジア | 159,990 |
5 | シリア | 140,466 |
6 | トルコ | 128,168 |
7 | モロッコ | 77,145 |
8 | ポルトガル | 49,463 |
9 | アルジェリア | 37,404 |
10 | ヨルダン | 18,702 |