オリーブオイルの保管(保存)方法について - 美味しく食べるために

オリーブオイルの中でもエクストラバージンオリーブオイルはオリーブの実を絞った100%オリーブの果汁のオイルであり、酸度は0.1%-0.8%以内のものを指します。そのため、保管(保存)方法には十分な注意が必要となり、誤った方法で保管をすると酸化が早まり、たちまち品質が劣化してしまいます。オリーブオイルの品質と美味しさを少しでも長く維持するための、保管方法をご紹介します。

 

エキストラバージンオリーブオイルの保管(保存)の3つのポイント

オイルを美味しく食べるための保存方法としてポイントは大きく3つあります。

1)冷暗所で保管する

エキストラバージンオリーブオイルは熱や光に弱く、温かい所や光の当たる所で保管をするとせっかくの香りと風味の良いオイルも酸化の進みが早くなってしまいます。ですので、ガス台など、火の近い場所や食卓のテーブルの上に出したままにせずに、棚の中など「冷暗所」に保管してください。

 

2)冷蔵庫は避ける

オリーブオイルは10度を下回る環境では白い粒の沈殿が生じたり、白く濁ったり、固まったりします。これはオリーブオイルの成分の一部が低温で固まる減少ですので、異物や不純物等ではありません。固まったオイルは常温に戻すことで液体に戻りますので心配はありませんが、固まってしまうことですぐに使えなくて不便なこと、個体と液体の変化を繰り返すことで品質が低下すると言われておりますので冷蔵庫での保管は避けるようにしましょう。

 

3)空気との接触を避ける

蓋を開けて空気と触れるとオリーブオイルは酸化をし始めます。オリーブオイルを保管する際は横にするなどして空気との接地が多くなってしまわないよう、立てて保管することで空気との接地をなるべく少なくしましょう。また、開封後はしっかりと蓋をして、できる限り早く消化するようにしましょう。

 

オリーブオイルを開封したら2ヶ月程度で使い切るようにしましょう。また、酸化が進んでしまったオイルは炒めものや揚げ物等に使用するオイルに使用するのもいいでしょう。よくエクストラバージンオリーブオイルは「加熱して使わないもの」と言われたりしますが、それは少し表現の綾で、酸度0.1-0.8%の最上級のオリーブオイルを火を通して香り・風味を飛ばしてしまうと「勿体ない」という方が表現として合っているように思います。